来世なんていらない
体育祭当日は信じられないくらいの快晴だった。

まだまだ夏日が続いていて、こんな中で走ったり踊ったりするのかと思うと体力が心配になってくる。

でもワクワクする気持ちのほうが大きい。

体育祭が始まったら、私の夢みたいに駆け抜けた約二ヶ月が終わる。

明日からはまた私には友達って呼べるクラスメイトは居ないのかもしれない。

夢じゃない、現実のこの時間が本当に夢みたいに感じるかもしれない。

それでも私だけはこの瞬間を忘れないでいよう。
ずっとこの時間があったことを支えにして、変われた自分を誇って生きていけるように。
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