来世なんていらない
眩しい生き物
あっという間に一ヶ月が過ぎて、五月十日。
遠足当日。
絶対に休んでやろうと思っていたのに、学校から家に電話が来たらどうしようって、そのほうが恐ろしくて、結局学校に来てしまった。
バスの座席は事前に学活の時間に決めていた。
担任が黒板に大きくバスの席の枠を書いた。
その中の希望する場所に名前を書いていく。
誰も私と座りたくないだろうから、率先して運転手さんの後ろの、一人掛けの席に名前を書いた。
反対側は担任の名前が先に書かれていた。
小高くんは一番後ろで、他にも四人の名前が書かれていた。
小高くんと一緒の後部座席を勝ち取る為のくじ引きまで用意されていて、そんな様子を本人は他人事みたいにニコニコして見ていた。
人の輪の中心に自分が居るってどんな気分なんだろう。
ただ気持ちいいのか、
そこからハジかれるかもしれない恐怖が伴うのか、
私は一生味わうことは無い気分なんだと思う。
遠足当日。
絶対に休んでやろうと思っていたのに、学校から家に電話が来たらどうしようって、そのほうが恐ろしくて、結局学校に来てしまった。
バスの座席は事前に学活の時間に決めていた。
担任が黒板に大きくバスの席の枠を書いた。
その中の希望する場所に名前を書いていく。
誰も私と座りたくないだろうから、率先して運転手さんの後ろの、一人掛けの席に名前を書いた。
反対側は担任の名前が先に書かれていた。
小高くんは一番後ろで、他にも四人の名前が書かれていた。
小高くんと一緒の後部座席を勝ち取る為のくじ引きまで用意されていて、そんな様子を本人は他人事みたいにニコニコして見ていた。
人の輪の中心に自分が居るってどんな気分なんだろう。
ただ気持ちいいのか、
そこからハジかれるかもしれない恐怖が伴うのか、
私は一生味わうことは無い気分なんだと思う。