来世なんていらない
「あの…もうすぐ先生来ます」
「先生?」
「はい。もうすぐ来ると思うから、そろそろお喋りやめたほうが…」
「まだ来ないでしょ」
小高くんが言いかけてたら、教室のドアがガラッと音を立てて開いた。
今日からこのクラスの担任になる先生が入ってきて、席についてって大きな声で言った。
私の後ろでは小高くんが「ほんとだ」って小さい声で言った。
担任がこれからの挨拶を短くしてから、前の席から順番に自己紹介が始まった。
これも小学生の時から恒例だけど、何回やっても慣れない。
誰が私の名前なんて知りたいんだろう。
出席番号七番の私の順番はすぐに回ってきて、
「九条まつりです。宜しくお願いします」って自己紹介は一瞬で終わった。
出席番号八番の小高くんは、
椅子から立ち上がった瞬間に仲のいい男子からの小高コールが始まって、女子がキャアキャア騒いだ。
「うるせーよ!えっと、小高真翔です。宜しくお願いします」って笑顔で言った。
小高くんが立っている時間は誰よりも長かった。
「先生?」
「はい。もうすぐ来ると思うから、そろそろお喋りやめたほうが…」
「まだ来ないでしょ」
小高くんが言いかけてたら、教室のドアがガラッと音を立てて開いた。
今日からこのクラスの担任になる先生が入ってきて、席についてって大きな声で言った。
私の後ろでは小高くんが「ほんとだ」って小さい声で言った。
担任がこれからの挨拶を短くしてから、前の席から順番に自己紹介が始まった。
これも小学生の時から恒例だけど、何回やっても慣れない。
誰が私の名前なんて知りたいんだろう。
出席番号七番の私の順番はすぐに回ってきて、
「九条まつりです。宜しくお願いします」って自己紹介は一瞬で終わった。
出席番号八番の小高くんは、
椅子から立ち上がった瞬間に仲のいい男子からの小高コールが始まって、女子がキャアキャア騒いだ。
「うるせーよ!えっと、小高真翔です。宜しくお願いします」って笑顔で言った。
小高くんが立っている時間は誰よりも長かった。