零愛ー俺が必ずこの子を守るー
いや、見た目とかはもちろんだけど……さ、
だ、だ、だ、だ、だだだだって!!
木から守ってくれた時も、
さすがに悪いと思って!
改めて「私のせいでごめん…」って
謝ったら……
「芹奈が無事でよかった」
ってニコッ、ってするんだもん!!
ニコッ、って!!!
転校だって……
偏差値も、桃季が元々通ってたとこよりもめっちゃ下だし、「ほんとによかったの?」って聞いたら「いいの、今は芹奈から目が離せないから」って言ってきたし!
そんなの…………
そんなのさ…ぁ………、、、、
胸がドキッってなって、
キュンってなって、布団をポフポフ叩いた。
でも───────…
一緒に住んでて何も起きない、って事は
私の事、”女”として見てもらえてないのかな…なんて最近は考えちゃうし。
もし、そうならやだな、って
思っちゃったり……しちゃって……。
最近はずっとこんなふうにグルグルしてる……。
「うーん……」
1人唸って悶々としていると枕元に置いてあったスマホがブーブー、と鳴った。
「あっ、ジュエルちゃんっ」
電話はジュエルちゃんからだった。