零愛ー俺が必ずこの子を守るー
え、なんでこんなもの……。
キョトン、としていると
「もう風邪治ったみたいだな、良かった良かった」
そう言って桃季が私のおでこに手を当てた。
「…っ、」
「かぜ……?え、私風邪ひいてたの!?」
金曜日に学校から帰ってきた時から
今まですっぽり記憶が抜け落ちていた。
混乱する私に桃季が苦笑いを浮かべる。
「覚えてないのかよ。……まぁ、ならいいよ」
「?」
「なら……いいよ、って、なに?」
「いや、覚えてないならいいんだよ」
それだけ言って桃季が部屋から出ていこうとしたので慌てて服を引っ張る。
「もしかして……なんか、あった?」
恐る恐る尋ねる。
「ちょっと……可愛くなってただけ」
「…っ、」
なに…その顔……。
照れてるみたいな恥ずかしがってるみたいな…
桃季があんまりしない顔してる…。
つい言葉に詰まってしまう。
「芹奈?俺、朝食作るな?」
「あ……っ、うん」
なんか………、あって欲しかったな、とか
ちょっとだけ思ってる自分に気付いて
朝から1人、心臓がドキドキしてしまった。
キョトン、としていると
「もう風邪治ったみたいだな、良かった良かった」
そう言って桃季が私のおでこに手を当てた。
「…っ、」
「かぜ……?え、私風邪ひいてたの!?」
金曜日に学校から帰ってきた時から
今まですっぽり記憶が抜け落ちていた。
混乱する私に桃季が苦笑いを浮かべる。
「覚えてないのかよ。……まぁ、ならいいよ」
「?」
「なら……いいよ、って、なに?」
「いや、覚えてないならいいんだよ」
それだけ言って桃季が部屋から出ていこうとしたので慌てて服を引っ張る。
「もしかして……なんか、あった?」
恐る恐る尋ねる。
「ちょっと……可愛くなってただけ」
「…っ、」
なに…その顔……。
照れてるみたいな恥ずかしがってるみたいな…
桃季があんまりしない顔してる…。
つい言葉に詰まってしまう。
「芹奈?俺、朝食作るな?」
「あ……っ、うん」
なんか………、あって欲しかったな、とか
ちょっとだけ思ってる自分に気付いて
朝から1人、心臓がドキドキしてしまった。