零愛ー俺が必ずこの子を守るー
#7 嵐の媚薬事件
【嵐side】
学校終わりに零愛の倉庫に向かっていた時だった。
道で偶然芹奈ちゃんを見掛けたので声を掛けた。
どうやら向こうも学校帰りのようで、スクールバッグを肩にかけた芹奈ちゃんが制服姿で1人、洋服屋に展示されたショーケースをジー、と眺めていた。
「芹奈ちゃーん?」
「…」
声を掛けても特に反応がなく、
一体何にそんな夢中になっているのかと
視線の先を辿る。すると
ショーケースの中には真っ白な
ウェディングドレスが展示されていた。
「あ、嵐」
少し遅れて僕の存在に気付いた芹奈ちゃんがポツリ、と呟く。
余程夢中で見てたのかな。
「1人ですか?桃季さんはー?」
「1人だよ、桃季はスーパーに買い物」
「へぇー、もう1人で帰れるようになったんですねぇ…」
つい口から飛び出してしまった言葉に芹奈ちゃんの眉間にシワがよった。
「なめてる!?」
「すみません」
少し前は毎日桃季さんと一緒に帰ってたじゃないですか。
なんて言葉は、喉まで来たが慌てて引っ込めた。
「あれ?そういえば、今日はあっかんべしないんですか?」
いつも僕に会うと即座にやってくるのに…。
「そんな幼稚な事するわけないでしょ」
幼稚て……。
「4.5日前までは普通にやってたじゃないですか」
「なんか言った?」
「いえ」
こっわ。
学校終わりに零愛の倉庫に向かっていた時だった。
道で偶然芹奈ちゃんを見掛けたので声を掛けた。
どうやら向こうも学校帰りのようで、スクールバッグを肩にかけた芹奈ちゃんが制服姿で1人、洋服屋に展示されたショーケースをジー、と眺めていた。
「芹奈ちゃーん?」
「…」
声を掛けても特に反応がなく、
一体何にそんな夢中になっているのかと
視線の先を辿る。すると
ショーケースの中には真っ白な
ウェディングドレスが展示されていた。
「あ、嵐」
少し遅れて僕の存在に気付いた芹奈ちゃんがポツリ、と呟く。
余程夢中で見てたのかな。
「1人ですか?桃季さんはー?」
「1人だよ、桃季はスーパーに買い物」
「へぇー、もう1人で帰れるようになったんですねぇ…」
つい口から飛び出してしまった言葉に芹奈ちゃんの眉間にシワがよった。
「なめてる!?」
「すみません」
少し前は毎日桃季さんと一緒に帰ってたじゃないですか。
なんて言葉は、喉まで来たが慌てて引っ込めた。
「あれ?そういえば、今日はあっかんべしないんですか?」
いつも僕に会うと即座にやってくるのに…。
「そんな幼稚な事するわけないでしょ」
幼稚て……。
「4.5日前までは普通にやってたじゃないですか」
「なんか言った?」
「いえ」
こっわ。