零愛ー俺が必ずこの子を守る​ー
お兄ちゃんが死んじゃった、って聞かされた時の事がフラッシュバックしてさらに胸が、心が……強く締め付けられた。

なんか一緒だ……。あの時と……。

突然……

​─────1人になる感じ​─────

え……私って…

また……っ、また1人になっちゃうの……?

「はぁ……っ、ももき。ちょっ。と……まっ……てよ、はぁ。っ、はぁ。あっ」

桃季までいなくなっちゃったら……私……っ、、

やっぱりどこにも行かないで、って言おうとして立ち上がった。

もう1回桃季の所に戻ろうとして部屋を飛び出す。

けど急に足に力が入らなくなって廊下に倒れ込んだ。

ーーバタン……!!!

「はぁ。っ、はぁはぁはぁはぁあ、っ、……」

どうしよ…なにこれ……。

息が上手く吸えなくて
突然視界が真っ暗になった。

「もも……っ、はぁ、、……、っ、は……」

桃季ー、って呼びたいけど苦しくて呼べなくて……。蚊の鳴くような声しか出せなかった。

「…っ、や……だ…っ、……、どこに……も……っ、はぁはぁ……いかない…で…っ、……はぁはぁ……っ」

ずっと一緒がいい………っ、、

「はぁはぁ……っ、はぁ、……っ、あやまるから……っ。、あやま…っ、るから……っ、、、おねが……っ、」
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