零愛ー俺が必ずこの子を守るー
***
「ん……っ」
次に目を覚ました時。
私はクマのぬいぐるみを両手で抱き抱えていた。
「……大丈夫?具合どう?」
「…ジュエルちゃん?、あれ?なんで…」
すぐに視界にジュエルちゃんが入った。
心配そうに眉毛を下げて私を見ていたけどすぐにカサカサと紙袋を持って笑った。
「芹奈っちと女子会しよーと思って!あっ、ほら!パジャマパーティーとかどうかな、って思って、可愛いパシャマ買ってきたよー!」
「パジャマ?」
「ほら!可愛いでしょこれ!」
そう言ったジュエルちゃんは
ピンクと水色のパジャマを2つ見せてくれた。
「……うんっ、そのピンクのやつ可愛い…っ」
「でしょ!?じゃあこれ芹奈っちね!」
指さした方を私の上に乗っけたジュエルちゃん。
「うんっ!ありがと……。…あれ、桃季は?あっちの部屋?」
部屋をキョロキョロ見渡すけどジュエルちゃんしかいないっぽかった。
ご飯作ってるのかな……。
桃季にもこのパジャマ見せてあげっ───…
「……」
探しに行こうとして、
……………やめた。