零愛ー俺が必ずこの子を守る​ー
でもいつもジュエルちゃんなんか作ってくれるから今日くらいなんか作ってあげようと思ったんだよね。お世話になってるし!

あ……クリスマスツリーだ。

ちょうど目に付いたクリスマスツリーに駆け寄ってみる。

かわいい……。

「はいっ、プレゼント!」

「きゃー嬉しいーっ!大好きーっ」

すぐ横ではクリスマスツリーになんか目もくれずキスしてるカップルがいて、すぐに視線を逸らす。

…そりゃ、……クリスマスイブ、だもんね。

よく見ると周りにはカップルだらけだった。

「……」






会いに行ったら…、桃季怒るかな。





ジュエルちゃんと暮らすのも楽しいけど、
桃季はもう二度と、戻ってきてくれないのかな、って思ったらそれは……嫌だった。

別に一緒に暮らすのが嫌なら嫌でいいから……たまにどっかで会うぐらいはしたいな。

桃季と最後に会った日、
色々言われちゃったけど、
ちゃんと謝ったら……許してくれるかな。
もうプンプンしないかな。

今日くらい……

会いに行っても怒らないよね……。

オシャレしてって、会ったら
可愛い!って思ってもらえて、また好きになってくれるかも! それで、また会う約束して、家帰ってジュエルちゃんにクリスマスケーキ作ってあげよ!

ジングルベルの歌が流れる中。
色々考えて、桃季に会いに行こう、
って思った私はせっせと家に帰ってちょっと前に桃季と買い物に行って買って貰ったフワフワで可愛いピンクの服に着替えた。
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