零愛ー俺が必ずこの子を守るー
生意気にはなったが、
まだ赤ちゃん感は抜けきれていないようだ。
それにしても
1回スーパーに行く度に必ず1個しか
欲しがらないんだから可愛いんもんだ。
「お会計11200円になりま〜す」
生活費は少し前にラーメン屋で
バイトした分から引いていた。
残された海里さんの通帳には
¥───入っていたが
このお金はきっと芹奈の将来の為に貯金していたものだろうから一切手をつけていなかった。
しかし…どうしたものか。
ラーメン屋でバイト代した分…、といっても、高校入学前、ちょこっとやった短期バイトだったし、いつかは底をつくだろう。
なるべく節約しないとな。
そう思いながら作る俺のご飯は
いつもだいぶ手抜きで節約飯なのだが
意外にも芹奈は文句1つ言わず
もぐもぐ食べてくれていた。
***
「桃季さん!最近どうですか?」
スーパーの後は
芹奈と零愛の倉庫に来ていた。
嵐が夏休みの宿題をやりながら尋ねてくる。
いつも忘れそうになるが
嵐はまだ中学2年生なのだ。
「どう、って?」
「芹奈ちゃんですよ。
なんか明るくなりましたよね」
「だな」
まだ赤ちゃん感は抜けきれていないようだ。
それにしても
1回スーパーに行く度に必ず1個しか
欲しがらないんだから可愛いんもんだ。
「お会計11200円になりま〜す」
生活費は少し前にラーメン屋で
バイトした分から引いていた。
残された海里さんの通帳には
¥───入っていたが
このお金はきっと芹奈の将来の為に貯金していたものだろうから一切手をつけていなかった。
しかし…どうしたものか。
ラーメン屋でバイト代した分…、といっても、高校入学前、ちょこっとやった短期バイトだったし、いつかは底をつくだろう。
なるべく節約しないとな。
そう思いながら作る俺のご飯は
いつもだいぶ手抜きで節約飯なのだが
意外にも芹奈は文句1つ言わず
もぐもぐ食べてくれていた。
***
「桃季さん!最近どうですか?」
スーパーの後は
芹奈と零愛の倉庫に来ていた。
嵐が夏休みの宿題をやりながら尋ねてくる。
いつも忘れそうになるが
嵐はまだ中学2年生なのだ。
「どう、って?」
「芹奈ちゃんですよ。
なんか明るくなりましたよね」
「だな」