零愛ー俺が必ずこの子を守るー
結局、嵐も途中でビビり散らかして、
係の人に言って途中で抜けたらしい。
それを聞いた芹奈は爆笑してたが
お前も…人の事言えねぇぞ…。
などと口にするのはやめておいた。
形だけでも芹奈は1人でお化け屋敷をゴールした、って事にしてあげていた。
「わぁー!りんご飴だー!」
もう帰る所だったのだが途中でりんご飴の屋台を発見した芹奈が一際はしゃいだ。
海里さんの声がふと脳裏に響く。
ーー((芹奈、祭り行くとりんご飴、絶対食べたがるんだよ))
「あ…」
小さく声が漏れる。
…買ってあげないと、と思った。
「ほら、どれがいい?」
財布から小銭を出しながら尋ねた。
「…っ、べっ、別に!
りんご飴好きとかじゃないから!」
「そこは意地張らなくてもいいだろ」
「はぁ!?私がいつ、
意地なんて張ったっていうの!」
毎日張りまくりじゃねぇか…
「そうだな、俺がちょっと間違えとったわ」
「桃季さん!僕も食べたいですー」
その様子を見ていた嵐が便乗し、
どれにしよーかなー、なんて選び始めた。
一瞬自分で買えよ、という言葉が出かかったが
嵐にはこの前の”仮”(ファミレス代)がある事を思い出しついでに奢る事に。
係の人に言って途中で抜けたらしい。
それを聞いた芹奈は爆笑してたが
お前も…人の事言えねぇぞ…。
などと口にするのはやめておいた。
形だけでも芹奈は1人でお化け屋敷をゴールした、って事にしてあげていた。
「わぁー!りんご飴だー!」
もう帰る所だったのだが途中でりんご飴の屋台を発見した芹奈が一際はしゃいだ。
海里さんの声がふと脳裏に響く。
ーー((芹奈、祭り行くとりんご飴、絶対食べたがるんだよ))
「あ…」
小さく声が漏れる。
…買ってあげないと、と思った。
「ほら、どれがいい?」
財布から小銭を出しながら尋ねた。
「…っ、べっ、別に!
りんご飴好きとかじゃないから!」
「そこは意地張らなくてもいいだろ」
「はぁ!?私がいつ、
意地なんて張ったっていうの!」
毎日張りまくりじゃねぇか…
「そうだな、俺がちょっと間違えとったわ」
「桃季さん!僕も食べたいですー」
その様子を見ていた嵐が便乗し、
どれにしよーかなー、なんて選び始めた。
一瞬自分で買えよ、という言葉が出かかったが
嵐にはこの前の”仮”(ファミレス代)がある事を思い出しついでに奢る事に。