零愛ー俺が必ずこの子を守るー
***
「桃季さん!」
倉庫に到着した俺に気付いた嵐が真っ先に声を上げた。
「大丈夫か!?」
「はい、先程撤退していきました……」
獄狂乱との関係がこんなに荒れてるとは…。
倉庫内をぐるっと見回すと海里さんが大切にしていた椅子が無惨に倒れていたり、全体的に物が散乱していた。
そして
あちこち倒れる零愛のメンバーは、どこかしら顔を歪めて痛がっている様子だった。
その様子に不安が煽られて、つい叫ぶ。
「嵐!誰も死んでないか!?」
咄嗟に出たのはその質問で、
嵐は呆れたように微笑んだ。
「死んでませんよ。桃季さん。
僕達零愛をなんだと思ってるんですか。
そんなヤワじゃないですよ」
「…なら、良かった」
それだけ、弱弱しく返すが
そんな事言われても
………………海里さんは死んでしまった。
確かに零愛は強いと思う。
史上最強の暴走族だ、と言われる事も
チラホラあったがたとえそうであっても、
死んでしまう可能性は……あるのだ。
誰だって。
不安は拭いきれなかった。
それから怪我した奴らを手当てして、
今後どうするか、と話し合いをしていると
あっという間に20時を過ぎてしまっていた。
「桃季さん!」
倉庫に到着した俺に気付いた嵐が真っ先に声を上げた。
「大丈夫か!?」
「はい、先程撤退していきました……」
獄狂乱との関係がこんなに荒れてるとは…。
倉庫内をぐるっと見回すと海里さんが大切にしていた椅子が無惨に倒れていたり、全体的に物が散乱していた。
そして
あちこち倒れる零愛のメンバーは、どこかしら顔を歪めて痛がっている様子だった。
その様子に不安が煽られて、つい叫ぶ。
「嵐!誰も死んでないか!?」
咄嗟に出たのはその質問で、
嵐は呆れたように微笑んだ。
「死んでませんよ。桃季さん。
僕達零愛をなんだと思ってるんですか。
そんなヤワじゃないですよ」
「…なら、良かった」
それだけ、弱弱しく返すが
そんな事言われても
………………海里さんは死んでしまった。
確かに零愛は強いと思う。
史上最強の暴走族だ、と言われる事も
チラホラあったがたとえそうであっても、
死んでしまう可能性は……あるのだ。
誰だって。
不安は拭いきれなかった。
それから怪我した奴らを手当てして、
今後どうするか、と話し合いをしていると
あっという間に20時を過ぎてしまっていた。