零愛ー俺が必ずこの子を守るー
憂鬱な気分はスマホ1台でそうそう抜けてくれなかった。
「良かったな。連絡先は俺と嵐のが入ってるから、なんかあったらすぐかけること、いいな?」
言い聞かせるようにそう言った桃季は
私の通う学校の制服を着ていた。
あれ?なんで?
聖鳳凰男子校、って……
もっとビシッとした制服じゃ?
あ、そういえば。
ーー((じゃあ、桃季も明日からそこ通うの?ここから?))
ーー((さぁ、どうだろうな、芹奈が宿題全部終わったら教えるわ))
結局、宿題をほぼ全部終わらせたのは桃季であって、私じゃない。
未だ昨日の問いにきちんと答えてもらっていなかった。
「ねぇ桃季、その制服…」
「芹奈!もう時間だぞ!
HR、8時からだろ!?」
「うわ!ほんとだ!」
聞こうとした事は遮られたまま、
大急ぎで桃季と家を出ると、桃季は言った。
「俺、今日から芹奈の高校転校するからな?」
「転校…?」
突然なんて事ないみたいに放たれた
衝撃事実に固まってしまう。
「え、だって、聖鳳凰男子校…って、
頑張って受験して入ったんじゃないの?」
「良かったな。連絡先は俺と嵐のが入ってるから、なんかあったらすぐかけること、いいな?」
言い聞かせるようにそう言った桃季は
私の通う学校の制服を着ていた。
あれ?なんで?
聖鳳凰男子校、って……
もっとビシッとした制服じゃ?
あ、そういえば。
ーー((じゃあ、桃季も明日からそこ通うの?ここから?))
ーー((さぁ、どうだろうな、芹奈が宿題全部終わったら教えるわ))
結局、宿題をほぼ全部終わらせたのは桃季であって、私じゃない。
未だ昨日の問いにきちんと答えてもらっていなかった。
「ねぇ桃季、その制服…」
「芹奈!もう時間だぞ!
HR、8時からだろ!?」
「うわ!ほんとだ!」
聞こうとした事は遮られたまま、
大急ぎで桃季と家を出ると、桃季は言った。
「俺、今日から芹奈の高校転校するからな?」
「転校…?」
突然なんて事ないみたいに放たれた
衝撃事実に固まってしまう。
「え、だって、聖鳳凰男子校…って、
頑張って受験して入ったんじゃないの?」