零愛ー俺が必ずこの子を守るー
私もポケットからスマホを取り出そうとした時、野村さんは言った。
「それで。東島くんの連絡先も教えてくれないかな」
「え」
桃季…の?
短く声が出て思わず水道場でクラスメイトと話している桃季に視線を移す。
途端にさっきまでの嬉しい気持ちが
どこかへいっちゃった気がした。
なかなか返事をしない私に野村さんはイライラしたように「だめ?」と聞いてきた。
ーーズキッ…
なぜかその時。
胸がズキッ、ってした気がして、同時にさっきのジュエルちゃんに言われた言葉が脳裏を過ぎった。
ーー((だってさー、あれ見てちょっと…
ズキッ、ってするっしょ?))
「……」
しない、とか言っちゃったけど、
………正直図星だった。
……してた。
ズキッ、って。
野村さんが東島くん〜、とか言って
名前呼んだりしてた時も、
なんか話し掛けてる時も。
桃季は素っ気なく返してたけど、
それでもなんか……ズキッ、ってしてた。
そんなのまるで私が桃季の事好きみたいだけど……。でも……
「もも……は…」
「それで。東島くんの連絡先も教えてくれないかな」
「え」
桃季…の?
短く声が出て思わず水道場でクラスメイトと話している桃季に視線を移す。
途端にさっきまでの嬉しい気持ちが
どこかへいっちゃった気がした。
なかなか返事をしない私に野村さんはイライラしたように「だめ?」と聞いてきた。
ーーズキッ…
なぜかその時。
胸がズキッ、ってした気がして、同時にさっきのジュエルちゃんに言われた言葉が脳裏を過ぎった。
ーー((だってさー、あれ見てちょっと…
ズキッ、ってするっしょ?))
「……」
しない、とか言っちゃったけど、
………正直図星だった。
……してた。
ズキッ、って。
野村さんが東島くん〜、とか言って
名前呼んだりしてた時も、
なんか話し掛けてる時も。
桃季は素っ気なく返してたけど、
それでもなんか……ズキッ、ってしてた。
そんなのまるで私が桃季の事好きみたいだけど……。でも……
「もも……は…」