零愛ー俺が必ずこの子を守るー
その時だった。
「芹奈…っ!!」
焦ったような桃季の声が辺りに響いて、、
かと思ったら突然肩を押されて前のめりに転んでしまった。
「───────!!」
次の瞬間。
大きな音が辺りに響いて……
振り返ったら大きな1本の木が倒れていて
その木のそばには
桃季が仰向けになって横たわっていた。
「……いっ…」
なんだか痛そうに顔を歪めて呻き声を上げていて、慌てて駆け寄る。
「桃季…っ、ちょっと…ねぇ!大丈夫!?」
「…っ」
仰向けの状態からなかなか起き上がろうとしない様子の桃季。
「あぁ、……っ」
「どっか痛いの!?」
「痛く…ねぇよ」
「嘘!見せてよ!どこ!」
「…どっこも痛くねぇって、……いっ…」
痛くないと言いつつ痛がっている素振りが見えて視線を移すと、桃季の右腕が木と地面に押し潰されるように挟まっている事に気付いた。
「腕…っ」
……起き上がろうとしないんじゃない。
木に挟まれて起き上がれないんだ、と
悟って木にしがみついた。
「今どかすから!」
「芹奈…っ!!」
焦ったような桃季の声が辺りに響いて、、
かと思ったら突然肩を押されて前のめりに転んでしまった。
「───────!!」
次の瞬間。
大きな音が辺りに響いて……
振り返ったら大きな1本の木が倒れていて
その木のそばには
桃季が仰向けになって横たわっていた。
「……いっ…」
なんだか痛そうに顔を歪めて呻き声を上げていて、慌てて駆け寄る。
「桃季…っ、ちょっと…ねぇ!大丈夫!?」
「…っ」
仰向けの状態からなかなか起き上がろうとしない様子の桃季。
「あぁ、……っ」
「どっか痛いの!?」
「痛く…ねぇよ」
「嘘!見せてよ!どこ!」
「…どっこも痛くねぇって、……いっ…」
痛くないと言いつつ痛がっている素振りが見えて視線を移すと、桃季の右腕が木と地面に押し潰されるように挟まっている事に気付いた。
「腕…っ」
……起き上がろうとしないんじゃない。
木に挟まれて起き上がれないんだ、と
悟って木にしがみついた。
「今どかすから!」