零愛ー俺が必ずこの子を守るー
どうしよう…。どうしよう…っ。
助け呼びに行った方がいいのかな…。
でも…っ、桃季1人ここに残して、なんて嫌…っ
次の瞬間。
私は覆い被さるように桃季に抱きついた。
「ごめ…っ、なさいー……っ、野村さんが桃季の連絡先ちょーだいって言うから……っ、桃季とられちゃうって思ってっ、ひっく……っ、仲良く出来なかったーぁー……っ、えぇーん……ももきの腕……っ、取れちゃったらごめ…っ、なさいー…えぇーん…」
雨に混じって涙がじんわり浮かんでくる。
「そっか。大丈夫だって。腕取れないよ」
背中をトントンされる感覚に余計涙が溢れてきてしまう。すると桃季が小さく呟いた。
「む……」
「ひっく…っ、なにっ…?」
抱きしめたまま尋ねる。
「芹奈。あの…、胸っ、すげぇ当たってる」
「はっ、はぁ!?ちょっとこの変態……!!!」
***
あの後すぐ先生達がやって来て、
数人がかりで木をどかしてくれた。
壊死、するんじゃないか、と不安だった桃季の右腕は壊死はしなかった。
でも……
「芹奈のーっ!10分ぐらいクッキングー!」
「なんだよ突然」
「桃季骨折してるし!夜ご飯!私が作る!」
助け呼びに行った方がいいのかな…。
でも…っ、桃季1人ここに残して、なんて嫌…っ
次の瞬間。
私は覆い被さるように桃季に抱きついた。
「ごめ…っ、なさいー……っ、野村さんが桃季の連絡先ちょーだいって言うから……っ、桃季とられちゃうって思ってっ、ひっく……っ、仲良く出来なかったーぁー……っ、えぇーん……ももきの腕……っ、取れちゃったらごめ…っ、なさいー…えぇーん…」
雨に混じって涙がじんわり浮かんでくる。
「そっか。大丈夫だって。腕取れないよ」
背中をトントンされる感覚に余計涙が溢れてきてしまう。すると桃季が小さく呟いた。
「む……」
「ひっく…っ、なにっ…?」
抱きしめたまま尋ねる。
「芹奈。あの…、胸っ、すげぇ当たってる」
「はっ、はぁ!?ちょっとこの変態……!!!」
***
あの後すぐ先生達がやって来て、
数人がかりで木をどかしてくれた。
壊死、するんじゃないか、と不安だった桃季の右腕は壊死はしなかった。
でも……
「芹奈のーっ!10分ぐらいクッキングー!」
「なんだよ突然」
「桃季骨折してるし!夜ご飯!私が作る!」