別れを決めたので、最後に愛をください~60日間のかりそめ婚で御曹司の独占欲が溢れ出す~
「あら、未来さんじゃない! INOSEに入社していたなんて驚いたわ」
「日比野さん……お久しぶりです」
未来が返事をすると、尾形も桜衣も“知り合いだったのか”と驚いた表情をしている。
「ねぇお父様、和輝さん。私、あとは未来さんとお話ししていてもいいかしら」
「え……」
未来は固まり、和輝は少し顔をしかめた。
「オフィス内で、まだご案内していない場所もありますが」
「あとはお父様にお任せするわ。私、実際にオフィスで働く女性の意見も聞いてみたいの」
「そういうお話でしたら、私が承りましょうか」
未来の顔色の悪さを気遣った桜衣が申し出てくれたが、未来は「桜衣さん大丈夫です」声かけてから加奈に向き直った。
「一般社員の意見でよろしければ、私がお話しさせていただきます」
今夜空港まで婚約者を迎えに行く桜衣の時間を予定外のことで使って残業させるわけにはいかない。
それに加奈はオフィスの話をしたいのではない気がする。
「そう、良かったわ。ね、和輝さんいいでしょ?」
甘えた声を出す加奈に、和輝は仕方ないなという顔になる。
「では、園田さん、頼めるか?」
「はい、承知しました。日比野さん、こちらへどうぞ」
「日比野さん……お久しぶりです」
未来が返事をすると、尾形も桜衣も“知り合いだったのか”と驚いた表情をしている。
「ねぇお父様、和輝さん。私、あとは未来さんとお話ししていてもいいかしら」
「え……」
未来は固まり、和輝は少し顔をしかめた。
「オフィス内で、まだご案内していない場所もありますが」
「あとはお父様にお任せするわ。私、実際にオフィスで働く女性の意見も聞いてみたいの」
「そういうお話でしたら、私が承りましょうか」
未来の顔色の悪さを気遣った桜衣が申し出てくれたが、未来は「桜衣さん大丈夫です」声かけてから加奈に向き直った。
「一般社員の意見でよろしければ、私がお話しさせていただきます」
今夜空港まで婚約者を迎えに行く桜衣の時間を予定外のことで使って残業させるわけにはいかない。
それに加奈はオフィスの話をしたいのではない気がする。
「そう、良かったわ。ね、和輝さんいいでしょ?」
甘えた声を出す加奈に、和輝は仕方ないなという顔になる。
「では、園田さん、頼めるか?」
「はい、承知しました。日比野さん、こちらへどうぞ」