別れを決めたので、最後に愛をください~60日間のかりそめ婚で御曹司の独占欲が溢れ出す~
知り合ってすぐの雪成は物静かであまり積極的に周りとかかわるタイプでは無いうえ、近寄りがたいくらいの美少年だった。
(それにしてもスッピンの写真なんて、普段のユキちゃんなら絶対嫌!って断るはずなのに、よく撮ろうなんて言いだしたなぁ。まあスッピンでもめちゃめちゃ綺麗だけど)
「あらぁ、これじゃ、仲良しカップルに見えちゃうわねぇ。あ、未来、この画像私にもくれる?」
画像を確認した後も雪成は未来のスマートフォンを返してくれない。
「ん? いいけど私やるよ」
「まーいいから……えーと、これね、よしっと。オッケー、電源切るんだっけ? はーい、切っといたから」
「え、あ、ありがとう」
操作を終えた雪成は流れるような手つきで勝手にスマートフォンの電源を落とし、未来に手渡してくる。
何となく有無を言わせない勢いがあったため、未来はそのまま受け取った。
「まあ、飲んでよ。今日は私がおごるから。行くとこ無いんなら、引っ越し先決まるまでうちに来たらいいじゃない。お姉もあんたをかわいがってるから喜ぶわ」
「ありがとう、ユキちゃん……ユキちゃんが来てくれて良かった」
(それにしてもスッピンの写真なんて、普段のユキちゃんなら絶対嫌!って断るはずなのに、よく撮ろうなんて言いだしたなぁ。まあスッピンでもめちゃめちゃ綺麗だけど)
「あらぁ、これじゃ、仲良しカップルに見えちゃうわねぇ。あ、未来、この画像私にもくれる?」
画像を確認した後も雪成は未来のスマートフォンを返してくれない。
「ん? いいけど私やるよ」
「まーいいから……えーと、これね、よしっと。オッケー、電源切るんだっけ? はーい、切っといたから」
「え、あ、ありがとう」
操作を終えた雪成は流れるような手つきで勝手にスマートフォンの電源を落とし、未来に手渡してくる。
何となく有無を言わせない勢いがあったため、未来はそのまま受け取った。
「まあ、飲んでよ。今日は私がおごるから。行くとこ無いんなら、引っ越し先決まるまでうちに来たらいいじゃない。お姉もあんたをかわいがってるから喜ぶわ」
「ありがとう、ユキちゃん……ユキちゃんが来てくれて良かった」