別れを決めたので、最後に愛をください~60日間のかりそめ婚で御曹司の独占欲が溢れ出す~
サッカー部の練習中に殴りこんだ未来は言い放った。『好きなことや得意なことを役立てて何が悪い。サッカーと何が違う。町田君を揶揄うならチアリーディング部が相手になる』と。
「あれ、一歩間違えたら未来が標的になりかねなかったわよ」
「まあ、ユキちゃんも私も無事だったじゃない。変な噂もなくなったし。チア部のみんなも全面的に味方してくれたからね」
きっとサッカー部はチア部を敵に回したくなかったのだろう。試合の応援にも来てもらえなくなる。
とにかく自分が頭にきてとった行動だ。感謝されることではない。
「でも私、未来の行動と言葉に救われたのよ。あの頃から、自分が好きなことで、好きなように生きたいって思うようになった。だから個性も隠さないでいようって。そう決めたらものすごく楽になったのよ。周りに何を言われても気にならなくなった」
その後、雪成は未来に自分の心が女性であることを告白してくれ、さらにふたりの友情は深まった。
「あの時の経験が私の出発点。いろいろあったけど、いつか自分のサロンを持ちたいって夢もできたの。未来、私に切っ掛けをくれてありがとう」
「ユキちゃん……」
「あれ、一歩間違えたら未来が標的になりかねなかったわよ」
「まあ、ユキちゃんも私も無事だったじゃない。変な噂もなくなったし。チア部のみんなも全面的に味方してくれたからね」
きっとサッカー部はチア部を敵に回したくなかったのだろう。試合の応援にも来てもらえなくなる。
とにかく自分が頭にきてとった行動だ。感謝されることではない。
「でも私、未来の行動と言葉に救われたのよ。あの頃から、自分が好きなことで、好きなように生きたいって思うようになった。だから個性も隠さないでいようって。そう決めたらものすごく楽になったのよ。周りに何を言われても気にならなくなった」
その後、雪成は未来に自分の心が女性であることを告白してくれ、さらにふたりの友情は深まった。
「あの時の経験が私の出発点。いろいろあったけど、いつか自分のサロンを持ちたいって夢もできたの。未来、私に切っ掛けをくれてありがとう」
「ユキちゃん……」