愛されていないはずの婚約者に「貴方に愛されることなど望んでいませんわ」と申し上げたら溺愛されました
プロローグ
「貴方に愛されることなど望んでいませんわ」
婚約者のノア・ヴィアーズにセレア・シャルロットは紅茶を飲みながら優雅に告げた。
何故、このような礼儀知らずなことを王族であるノア・ヴィアーズに告げたのか。
理由は簡単である。
伯爵令嬢セレア・シャルロットは婚約破棄を望んでいるのだ。
ノア・ヴィアーズとセレア・シャルロットが通っている貴族御用達の学園は、今ある噂で持ちきりだ。
「ノア・ヴィアーズがある男爵令嬢と恋仲である」
< 1 / 52 >