愛されていないはずの婚約者に「貴方に愛されることなど望んでいませんわ」と申し上げたら溺愛されました
ノア様の嫉妬
学園は休暇明け、必ず試験を設けている。

試験の結果は廊下に張り出され、生徒の注目の的である。

毎回ノア・ヴィアーズが一位、セレア・シャルロットが二位と二人は良いライバルとして有名だった。

しかし今回、私は故意に平均程度になる様手を抜いて試験を受けた。

そんな私の注目は自分の順位ではなく、男爵令嬢リア・セルナードの順位である。

リア・セルナードにはこれから「女神の子」になれる様努力してもらわねばならない。

リア・セルナードの順位は13位と令嬢の中では優秀と言えたが、この順位では「女神の子」には程遠い。


「リア様、少しお話がありますの」


私はリア・セルナードを呼び出した。
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