愛されていないはずの婚約者に「貴方に愛されることなど望んでいませんわ」と申し上げたら溺愛されました
「ああ、校舎の窓から見ていたよ。セレアがアレンと仲睦まじそうに話しているのを」
ノア様の目が一切笑っていないが、しかし、アレンに私の計画のことを話したなんて言える訳がない。
「えっと・・・」
「セレア、君の想い人はアレンなのかい?」
「違いますわ・・・!アレンとはちょっとした世間話をしていたんです!」
ノア様が私の頬に手を添える。
「ノア様・・・!?学園の皆様に見られています・・・!」
「婚約者を愛でている所を見られても、何も問題はないだろう?」
「そんな・・・!」