愛されていないはずの婚約者に「貴方に愛されることなど望んでいませんわ」と申し上げたら溺愛されました
教え始めて分かったことだが、リア・セルナードは飲み込みが速く、優秀な生徒そのものだった。

「リア様、お疲れではなくて?少し休憩しましょうか?」

「大丈夫です。セレア様は疲れていらっしゃいませんか?」

「大丈夫よ」

本当は怖かった。

ノア様を奪ったリア・セルナードにキツく当たってしまうのではないかと。

しかし、杞憂だった。

リア・セルナードが様々な人から好かれる理由も知れた気がしたから。

これなら大丈夫ね。

私もリア様なら安心してノア様を任せられるわ。
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