愛されていないはずの婚約者に「貴方に愛されることなど望んでいませんわ」と申し上げたら溺愛されました
「セレア、君は私とセルナード嬢が恋仲と勘違いをしていたのか・・・?」

「だって、ノア様が街でリア様にペンダントを・・・」


ノア様が私を抱きしめる。


「あのペンダントはセルナード嬢の祖母の形見だそうだ。取れてしまったようで、私が留めて上げただけだ」

「では、なんで二人で街に出かけたのですか・・・?」

「二人ではない。他の友人が店の中にいた。あの時はセレアへのプレゼントを買いに行きたくて、クラスメートが街にいくのを付き添わせてもらったんだ」


ノア様が私の顔を見つめ、口付けをした。

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