主従夫婦~僕の愛する花嫁様~
「━━━━紅葉様、どうかされました?」
車に乗り込み、運転しながら雲英が声をかける。
「ううん」
(聞けるわけがない。
というか、聞きたくない…!)
「…………そうですか。
あ、パーティーのドレスですが、亞嵐が持ってきてくれましたよ!」
「そう。間に合ったのね」
「はい。
それで……誠に勝手ながら、ドレスの上に羽織るストールをご用意させていただきました」
「え?」
「いくら暖かくなってきたとはいっても、まだ夜は冷えますので……」
最もらしい言葉を並べる、雲英。
大切な紅葉様の素肌を、俺以外に見せてたまるか!
そんな気持ちがこもっていた。
「え?あ、うん。
…………あ、ドレス、どうだった?」
「え?」
「見たんでしょ?ドレス」
「もちろん!
とても可愛らしくて、素敵でしたよ!
紅葉様にお似合いです!」
「良かった!」
紅葉からすれば、雲英からの“素敵”という言葉がもらえれば問題ない。
嬉しそうに微笑んだ。
自宅マンションに帰りつき、早速着替える。
「━━━━どう?」
着替えた紅葉が、くるっと回り見せてきた。
「……//////綺麗だ…/////」
「ん?何?聞こえな━━━━━ンンン…」
聞き取れなくて聞き返す紅葉の言葉ごと塞いだ。
「んはぁ…紅葉…さ…も…一回……」
口唇を離し、口元で呟く。
「はぁ…待っ…まだ、感想…聞いてな……んんっ……!?」
「ダメ…紅葉様……口唇…離さないで……?」
「でも苦し……」
あの熱った表情。
甘い声……
されるがまま紅葉は、雲英のキスにしがみついていた。
「━━━━すみません…また、興奮してしまいました……」
シュンと落ち込んだように謝罪してくる、雲英。
(謝んなくてもいいのに……)
別に、嫌じゃない。
人前でとかは嫌だが、二人っきりの時は構わない。
雲英になら、何をされても………
ポンポンと頭を撫でる紅葉。
「紅葉様?」
「甲斐、可愛い!」
「は?」
「行こ?
早く行かないと!」
「………」
踵を返す紅葉。
雲英は、素早く紅葉の手を握り引き寄せた。
そのまま、また口唇を奪い貪った。
「んぁ…可愛いのは……紅葉様ですよ。
ドレスも、とてもよくお似合いです!
こんな表情、僕以外には見せないでくださいね!」
そう言って口唇をなぞる、雲英だった。
車に乗り込み、運転しながら雲英が声をかける。
「ううん」
(聞けるわけがない。
というか、聞きたくない…!)
「…………そうですか。
あ、パーティーのドレスですが、亞嵐が持ってきてくれましたよ!」
「そう。間に合ったのね」
「はい。
それで……誠に勝手ながら、ドレスの上に羽織るストールをご用意させていただきました」
「え?」
「いくら暖かくなってきたとはいっても、まだ夜は冷えますので……」
最もらしい言葉を並べる、雲英。
大切な紅葉様の素肌を、俺以外に見せてたまるか!
そんな気持ちがこもっていた。
「え?あ、うん。
…………あ、ドレス、どうだった?」
「え?」
「見たんでしょ?ドレス」
「もちろん!
とても可愛らしくて、素敵でしたよ!
紅葉様にお似合いです!」
「良かった!」
紅葉からすれば、雲英からの“素敵”という言葉がもらえれば問題ない。
嬉しそうに微笑んだ。
自宅マンションに帰りつき、早速着替える。
「━━━━どう?」
着替えた紅葉が、くるっと回り見せてきた。
「……//////綺麗だ…/////」
「ん?何?聞こえな━━━━━ンンン…」
聞き取れなくて聞き返す紅葉の言葉ごと塞いだ。
「んはぁ…紅葉…さ…も…一回……」
口唇を離し、口元で呟く。
「はぁ…待っ…まだ、感想…聞いてな……んんっ……!?」
「ダメ…紅葉様……口唇…離さないで……?」
「でも苦し……」
あの熱った表情。
甘い声……
されるがまま紅葉は、雲英のキスにしがみついていた。
「━━━━すみません…また、興奮してしまいました……」
シュンと落ち込んだように謝罪してくる、雲英。
(謝んなくてもいいのに……)
別に、嫌じゃない。
人前でとかは嫌だが、二人っきりの時は構わない。
雲英になら、何をされても………
ポンポンと頭を撫でる紅葉。
「紅葉様?」
「甲斐、可愛い!」
「は?」
「行こ?
早く行かないと!」
「………」
踵を返す紅葉。
雲英は、素早く紅葉の手を握り引き寄せた。
そのまま、また口唇を奪い貪った。
「んぁ…可愛いのは……紅葉様ですよ。
ドレスも、とてもよくお似合いです!
こんな表情、僕以外には見せないでくださいね!」
そう言って口唇をなぞる、雲英だった。