主従夫婦~僕の愛する花嫁様~
雲英と紅葉が籍を入れて、一ヶ月半━━━━━━
午前5時半少し前。
紅葉を包み込むように抱き締め眠っていた雲英の目が、パチッと開いた。
「可愛い…/////」
ゆっくり紅葉の頭を数回撫で、起こさないように紅葉の首の下に敷いていた腕を抜いた。
サイドテーブルに置いていたスマホを操作し、アラームを解除する。
基本的には、アラームなんか設定しなくても雲英は自力で起きることが出きる。
しかし、念のためいつもアラームをセットしているのだ。
ベッドを下り、洗面所に向かう。
洗面などを済ませ、スーツに着替えてキッチンへ向かった。
家事は、基本的に雲英の仕事。
雲英は専業主夫で、紅葉が空神コーポレーションで働いている。
まだ入社したばかりの新人社員だが、紅葉は仕事ができる有能な人物。
しかし……家事全般は、からっきしダメだ。
それは、ずっと雲英が傍にいて世話してきたから。
仕事は器用にできるのに、調理の際包丁で切らせれば必ず自身の手を切る。
洗濯は、洗剤の量を間違え泡だらけ。
干し方も変で、必ず服にシワが寄る。
掃除も苦手で、掃除機の使い方がわからない。
買い物に関しては、雲英の倍以上の時間がかかる。
それでも雲英は、そんな紅葉を愛してやまない。
まるで旅館の朝食のような立派な和食が出来上がり、雲英は紅葉を起こしに寝室に戻った。
「紅葉様!紅葉様!朝ですよ?」
優しく揺すり起こす。
「んん…」
紅葉が身動ぎ、ゆっくり目を開けた。
「おはようございます!紅葉様」
「ん…おはよ、甲斐」
紅葉にだけは、甘く優しい雰囲気になる雲英。
微笑む雲英に、紅葉も微笑み返す。
紅葉は、幼少から雲英のことを“甲斐”と呼んでいて、それが抜けてない。
ゆっくり起き上がった、紅葉。
着ていたメンズのスウェットの(雲英のスウェット)襟がずり下がり、紅葉の左肩が見えている。
その姿が、なんとも色っぽい。
更にその肩と首の間の辺りには、昨晩雲英がつけたキスマークがついていた。
「……/////」
(あ…俺のモノって印…/////)
ベッドの下に跪き、紅葉を見上げている雲英。
思わず見惚れる。
「甲斐」
「あ、はい!」
「どうしたの?」
「あ、いえ////」
首をかしげながら、紅葉はベッドを下りた。
洗面所に向かう。
そして雲英は、紅葉の後をついていくのだ。
午前5時半少し前。
紅葉を包み込むように抱き締め眠っていた雲英の目が、パチッと開いた。
「可愛い…/////」
ゆっくり紅葉の頭を数回撫で、起こさないように紅葉の首の下に敷いていた腕を抜いた。
サイドテーブルに置いていたスマホを操作し、アラームを解除する。
基本的には、アラームなんか設定しなくても雲英は自力で起きることが出きる。
しかし、念のためいつもアラームをセットしているのだ。
ベッドを下り、洗面所に向かう。
洗面などを済ませ、スーツに着替えてキッチンへ向かった。
家事は、基本的に雲英の仕事。
雲英は専業主夫で、紅葉が空神コーポレーションで働いている。
まだ入社したばかりの新人社員だが、紅葉は仕事ができる有能な人物。
しかし……家事全般は、からっきしダメだ。
それは、ずっと雲英が傍にいて世話してきたから。
仕事は器用にできるのに、調理の際包丁で切らせれば必ず自身の手を切る。
洗濯は、洗剤の量を間違え泡だらけ。
干し方も変で、必ず服にシワが寄る。
掃除も苦手で、掃除機の使い方がわからない。
買い物に関しては、雲英の倍以上の時間がかかる。
それでも雲英は、そんな紅葉を愛してやまない。
まるで旅館の朝食のような立派な和食が出来上がり、雲英は紅葉を起こしに寝室に戻った。
「紅葉様!紅葉様!朝ですよ?」
優しく揺すり起こす。
「んん…」
紅葉が身動ぎ、ゆっくり目を開けた。
「おはようございます!紅葉様」
「ん…おはよ、甲斐」
紅葉にだけは、甘く優しい雰囲気になる雲英。
微笑む雲英に、紅葉も微笑み返す。
紅葉は、幼少から雲英のことを“甲斐”と呼んでいて、それが抜けてない。
ゆっくり起き上がった、紅葉。
着ていたメンズのスウェットの(雲英のスウェット)襟がずり下がり、紅葉の左肩が見えている。
その姿が、なんとも色っぽい。
更にその肩と首の間の辺りには、昨晩雲英がつけたキスマークがついていた。
「……/////」
(あ…俺のモノって印…/////)
ベッドの下に跪き、紅葉を見上げている雲英。
思わず見惚れる。
「甲斐」
「あ、はい!」
「どうしたの?」
「あ、いえ////」
首をかしげながら、紅葉はベッドを下りた。
洗面所に向かう。
そして雲英は、紅葉の後をついていくのだ。