主従夫婦~僕の愛する花嫁様~
自宅マンションに帰りつき、エレベーターに乗る。

エレベーター内で、二人は無言でただ…手を繋いでいた。
紅葉は繋いだまま、雲英の腕に絡み付いた。

「ん?紅葉様?」
「好き…」

「え?////」

「甲斐が大好き」

「……/////
はい!僕も、愛してます!」
雲英は一度目を見開いて、嬉しそうに笑った。


自宅に着き、ソファに座る紅葉に紅茶を出す。
「紅葉様、お風呂沸かしてきますね!」

風呂場に向かう雲英。
紅葉は雲英を、追いかけた。

風呂場に行き、後ろ姿を眺める。

そして後ろから抱きついた。

「わっ…!?も、紅葉様!!?」
さすがの雲英も驚き、振り向いた。
雲英の背中に顔を埋めて、抱きついたままの紅葉。

とにかく、離れたくない━━━━━

そんな思いで、ただしがみつくように抱きついていた。

「……紅葉様」
雲英は振り返り、紅葉を包み込むように抱き締めた。
そして、ゆっくり背中をさする。

「………どうされました?」

「離れたくない」

「フフ…僕も、紅葉様とはずっとくっついていたいです!」

「………」

「紅葉様」

「何?」

「一緒に、お風呂に入りませんか?」

「━━━━え!!?/////」
バッと顔を上げ、目を見開く紅葉。
顔があっという間に真っ赤になる。

「紅葉様が良ければ……!」

雲英の言葉に、紅葉は顔を赤くしたまま「うん…////」と消え入りそうに頷いた。



緊張と恥ずかしさで、顔や耳まで真っ赤な紅葉。
雲英は、幸せそうに紅葉の頭や身体を洗っていた。

鼻歌が聞こえてきそうなくらいだ。

「━━━━━はい!流しますね~
………フフ…」
「次、甲斐だよ!
私が、洗ってあげる!」

「フフ…はい!」

今度は紅葉が、雲英の頭と身体を洗う。
「フフ…気持ちい……」

「そう?」

「はい、なんか心地よくて寝そうです(笑)」

「え?ダメだよ!
私、甲斐を運べないよ?」

「フフ…」


そして、浴槽に入る。
やっぱり恥ずかしくて、雲英の顔を見れない紅葉。
そんな紅葉を雲英は、後ろから包み込んでいる。

「フフ…紅葉様、可愛い/////」

雲英は、赤い紅葉の耳や頬にキスを繰り返していた。
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