主従夫婦~僕の愛する花嫁様~
今日は休日。
朝からデートをしている、雲英と紅葉。
ショッピングに来ている二人。
紅葉は、極端に雲英から離れない。
雲英としては、これ程嬉しいことはない。
でもいつもの紅葉からは、想像できない行為だ。
確かに二人はいつも歩く時、指を絡め合って繋ぎ基本的に離れない。
だが紅葉は、ふと雲英の手を離し、気になった服やバッグ等の所に駆けていく。
そんな、子どものような所がある。
しかし、今日は違う━━━━━━━━
「甲斐、向こうのショップ見に行こ?」
と、雲英と繋いでいる手を引っ張った。
「はい!」
「あ、このショップ、理亜がよく行くって言ってたショップだ!」
「そうなんですね!」
「興味ある?」
「いえ、特には」
「そう。
…………よかった…」
「ん?紅葉様?」
「ううん」
「━━━━━どう、かな?」
「可愛いですよ!
……………でも…なんか、違うような……」
「だよね…」
紅葉と理亜は、同じ美形だがタイプが違う。
理亜はまさに美人系で、服もパンツが多いいわゆるコンサバ系。
対して紅葉は、可愛い系で服もスカートやワンピースが多く、いわゆるガーリー系だ。
「こうゆう服より、もっとふわふわしてるお洋服がお似合いになりますよ?紅葉様は」
「…………紅葉様……は?」
「え?」
「他に誰を想像してるの?」
「え?誰も。いつも紅葉様のことしか頭にありません」
結局、いつものショップでワンピースを購入した紅葉。
「お腹すいたね。何か食べない?」
「はい!何になさいますか?」
「たまには甲斐が決めて?」
「僕は、紅葉様の食べたいものが食べたいのですが……
そうですね……あ!◯◯の冷やし中華はどうですか?」
「あ、お父様がお好きなお店の?
もちろん、いいよ!」
「━━━━━━いらっしゃいませ!
あ、空神様!
申し訳ありません。今日はとても多くて、個室が満席なんです……」
「そうか。
紅葉様、個室があいてないとなると、カウンターしかありません。
また、後日にしましょう!」
「ううん!カウンターで構わないわ!
今日は、カウンター席で頂きます!」
「空神様、よろしいのですか?」
「紅葉様!しかし、あのタイプのカウンターは苦手ですよね?
紅葉様は小柄なので、足がつかないからぶらぶらするっておっしゃって…」
「今日はいいの!」
「さようですか?では…カウンターに座りましょう!」
とにかく雲英と離れたくない紅葉。
カウンター席なら、並んで座ることができる。
紅葉は微笑み、雲英と店長に言った。
「………あの…紅葉様?」
「何?」
「手、離さないと…メニュー見ずらいですよ?」
「やだ!離さない!」
「僕は右手があいてるからまだいいですが、紅葉様は塞がってます」
「左手があるからいいの!!」
そして、料理が来てからも━━━━
「さすがに食べれないですよ?手、離しましょ?」
「やだ!左手で食べる!!」
紅葉は、雲英を困らせるようにワガママを言っていた。
朝からデートをしている、雲英と紅葉。
ショッピングに来ている二人。
紅葉は、極端に雲英から離れない。
雲英としては、これ程嬉しいことはない。
でもいつもの紅葉からは、想像できない行為だ。
確かに二人はいつも歩く時、指を絡め合って繋ぎ基本的に離れない。
だが紅葉は、ふと雲英の手を離し、気になった服やバッグ等の所に駆けていく。
そんな、子どものような所がある。
しかし、今日は違う━━━━━━━━
「甲斐、向こうのショップ見に行こ?」
と、雲英と繋いでいる手を引っ張った。
「はい!」
「あ、このショップ、理亜がよく行くって言ってたショップだ!」
「そうなんですね!」
「興味ある?」
「いえ、特には」
「そう。
…………よかった…」
「ん?紅葉様?」
「ううん」
「━━━━━どう、かな?」
「可愛いですよ!
……………でも…なんか、違うような……」
「だよね…」
紅葉と理亜は、同じ美形だがタイプが違う。
理亜はまさに美人系で、服もパンツが多いいわゆるコンサバ系。
対して紅葉は、可愛い系で服もスカートやワンピースが多く、いわゆるガーリー系だ。
「こうゆう服より、もっとふわふわしてるお洋服がお似合いになりますよ?紅葉様は」
「…………紅葉様……は?」
「え?」
「他に誰を想像してるの?」
「え?誰も。いつも紅葉様のことしか頭にありません」
結局、いつものショップでワンピースを購入した紅葉。
「お腹すいたね。何か食べない?」
「はい!何になさいますか?」
「たまには甲斐が決めて?」
「僕は、紅葉様の食べたいものが食べたいのですが……
そうですね……あ!◯◯の冷やし中華はどうですか?」
「あ、お父様がお好きなお店の?
もちろん、いいよ!」
「━━━━━━いらっしゃいませ!
あ、空神様!
申し訳ありません。今日はとても多くて、個室が満席なんです……」
「そうか。
紅葉様、個室があいてないとなると、カウンターしかありません。
また、後日にしましょう!」
「ううん!カウンターで構わないわ!
今日は、カウンター席で頂きます!」
「空神様、よろしいのですか?」
「紅葉様!しかし、あのタイプのカウンターは苦手ですよね?
紅葉様は小柄なので、足がつかないからぶらぶらするっておっしゃって…」
「今日はいいの!」
「さようですか?では…カウンターに座りましょう!」
とにかく雲英と離れたくない紅葉。
カウンター席なら、並んで座ることができる。
紅葉は微笑み、雲英と店長に言った。
「………あの…紅葉様?」
「何?」
「手、離さないと…メニュー見ずらいですよ?」
「やだ!離さない!」
「僕は右手があいてるからまだいいですが、紅葉様は塞がってます」
「左手があるからいいの!!」
そして、料理が来てからも━━━━
「さすがに食べれないですよ?手、離しましょ?」
「やだ!左手で食べる!!」
紅葉は、雲英を困らせるようにワガママを言っていた。