主従夫婦~僕の愛する花嫁様~
「ちょうど紅葉様に“やっぱり、傍にいてほしい”って言われたのもあって、大学にもきちんと通って、執事としてのお世話もしっかりするようになった。
まぁ、でも……
亞嵐は従兄弟だから“関わらない”ってことは無理だったがな。
しかし、当時の紅葉様のご友人には知られてしまったんだ。
俺と亞嵐の裏の顔」
「お嬢様ってさ。
亡くなった奥様の意向で、エスカレーター式の学校じゃなくて、普通の幼稚園、小学校、高校、大学に通ってた。
ほら、神くんと理亜ちゃんとも、高校で知り合ったんだろ?」
「「はい」」
「だからさ。
俺達のことを知ってる学生ってのも、当然いたんだ。
いわゆるお嬢様学校ってのに通ってたら、知られるなんてことなかったかもだがな(笑)」
「だから紅葉様のご友人は、俺と亞嵐を嫌っているんだ。
特に俺のことは“紅葉様を騙している悪魔”だと思ってる。
俺と亞嵐のことを、紅葉様の耳に入れないように脅したから、まぁ…当然だがな」
「そうゆうこと…か…」
「そうなんだ……だから紅葉、中学までの友達がいないんだ……」
納得したように言う、神と理亜。
「あぁ。小中は、ほとんど学生は同じだからな。
だから高校はなんとか俺が説得して、少し遠い高校にした」
「それなら万が一、雲英のことを知ってる奴がいても“噂程度”だからな」
「まぁ、お前等のせいで一度“汚ないところを”見せてしまったが……」
「あぁ、文化祭っすね(笑)」
「あの時は、すみませんでした…」
雲英に突っ込まれ、苦笑いする神と理亜。
「亞嵐さんは、なんかチーム組んでたんすか?」
「シキ神みたいに?
………ううん。チームって感じじゃなかったな。
もちろん、仲間はいたけど……」
「へぇー」
「だって、後から就職に影響しそうじゃん!」
「え?」
「神くんと理亜ちゃんは、シキ神と乙組のせいで困ったことない?」
「あ…まぁ…」
「ありますけど…」
「でしょ?
まぁ…結果的に、雲英はお嬢様の婿、俺も親父の会社に就職できたから問題はないけど……
普通にしてたら、名前聞いただけで“不採用”とかなってたはず(笑)
ほんっと、悪いことばっかやってたもん!(笑)
━━━━━あ!ちなみに!
だから雲英は、婿養子に入ったんだよ?」
「「え?」」
「“甲斐 雲英”って名前は、知られまくってる。
でも“空神 雲英”なら、普通の男だろ?
ただの、嫁さんを溺愛する過保護旦那。
まさか、あの有名な“甲斐 雲英”だとは思われない」
「あー確かに!」
「そうゆうことだったんだ!」
まぁ、でも……
亞嵐は従兄弟だから“関わらない”ってことは無理だったがな。
しかし、当時の紅葉様のご友人には知られてしまったんだ。
俺と亞嵐の裏の顔」
「お嬢様ってさ。
亡くなった奥様の意向で、エスカレーター式の学校じゃなくて、普通の幼稚園、小学校、高校、大学に通ってた。
ほら、神くんと理亜ちゃんとも、高校で知り合ったんだろ?」
「「はい」」
「だからさ。
俺達のことを知ってる学生ってのも、当然いたんだ。
いわゆるお嬢様学校ってのに通ってたら、知られるなんてことなかったかもだがな(笑)」
「だから紅葉様のご友人は、俺と亞嵐を嫌っているんだ。
特に俺のことは“紅葉様を騙している悪魔”だと思ってる。
俺と亞嵐のことを、紅葉様の耳に入れないように脅したから、まぁ…当然だがな」
「そうゆうこと…か…」
「そうなんだ……だから紅葉、中学までの友達がいないんだ……」
納得したように言う、神と理亜。
「あぁ。小中は、ほとんど学生は同じだからな。
だから高校はなんとか俺が説得して、少し遠い高校にした」
「それなら万が一、雲英のことを知ってる奴がいても“噂程度”だからな」
「まぁ、お前等のせいで一度“汚ないところを”見せてしまったが……」
「あぁ、文化祭っすね(笑)」
「あの時は、すみませんでした…」
雲英に突っ込まれ、苦笑いする神と理亜。
「亞嵐さんは、なんかチーム組んでたんすか?」
「シキ神みたいに?
………ううん。チームって感じじゃなかったな。
もちろん、仲間はいたけど……」
「へぇー」
「だって、後から就職に影響しそうじゃん!」
「え?」
「神くんと理亜ちゃんは、シキ神と乙組のせいで困ったことない?」
「あ…まぁ…」
「ありますけど…」
「でしょ?
まぁ…結果的に、雲英はお嬢様の婿、俺も親父の会社に就職できたから問題はないけど……
普通にしてたら、名前聞いただけで“不採用”とかなってたはず(笑)
ほんっと、悪いことばっかやってたもん!(笑)
━━━━━あ!ちなみに!
だから雲英は、婿養子に入ったんだよ?」
「「え?」」
「“甲斐 雲英”って名前は、知られまくってる。
でも“空神 雲英”なら、普通の男だろ?
ただの、嫁さんを溺愛する過保護旦那。
まさか、あの有名な“甲斐 雲英”だとは思われない」
「あー確かに!」
「そうゆうことだったんだ!」