主従夫婦~僕の愛する花嫁様~
なかなか寝つけなくて、紅葉はソファに横になった状態で窓の外の景色を見ていた。
「星だ…綺麗……
…………もう。びっくりしちゃった。
まさか、一緒に寝ようとするなんて……」
“命令”して別々に寝るように言おうと思ったが、おそらく聞かないだろうと思った紅葉。
賢い雲英のことだ。
上手く言いくるめられるはず。
紅葉は、寝たふりをして“自分が動こうと”思ったのだ。
「………あ…そうだ!
理亜に返事しておかなきゃ!」
理亜から、紅葉を心配するメッセージがきていたのだ。
返信しようとすると……
『紅葉様!何を…!?』
『え?理亜からメッセージが入っていたの。
心配してくれてるみたいだから、返信しようかと…』
『そのようなこと、今する必要がありません!
はい、休みましょう!』
と言われ、スマホを取り上げられたのだ。
「あれ?
スマホ、何処?」
寝室のサイドテーブルにあるのかと思って探すが、見当たらない。
別の部屋も探してみるが、見当たらないのだ。
「どうして見当たらないの?
…………はぁはぁ…なんか、疲れちゃった…」
まだ病み上がりの紅葉。
疲れてしまったため、ソファに座り背もたれにもたれた。
一方の雲英━━━━━━
「………ん…紅葉様……
…………………
………紅葉…様?
はっ━━━━!!!?」
腕の中に、紅葉がいない。
ガバッと起き上がり、ベッドを駆け下りた。
「紅葉様!!」
「え?甲斐?」
「どうされました!?お水?お手洗い?
それとも、熱が上がってボーッとされて徘徊されたとか?」
紅葉の足元に跪いて、頬に触れる。
「え?え?」
「ちょっと失礼しますね」
そのまま、額をくっつける雲英。
「か、甲斐?」
「熱、上がってるじゃないですか!?
早く、横にならないと!」
あっという間に抱き上げられ、寝室に連れていかれた。
「甲斐」
「辛かったでしょ?
お熱測りますね」
「甲斐、もう大丈夫だよ」
「でも、ほら。
37.6度。少し上がりましたよ?
何かあれば、僕を起こしてください」
「でも甲斐は、私の看病のせいで疲れて寝たのよ?
起こせるわけないでしょ?
と言うより、起こすどころか起こさないようにしてたの。
甲斐が離れないなら、私が離れるしかないでしょ?」
「じゃあまさか!
ソファでお休みになろうとされていたんですか!?」
「うん」
「何故……そんな、こと…」
「星だ…綺麗……
…………もう。びっくりしちゃった。
まさか、一緒に寝ようとするなんて……」
“命令”して別々に寝るように言おうと思ったが、おそらく聞かないだろうと思った紅葉。
賢い雲英のことだ。
上手く言いくるめられるはず。
紅葉は、寝たふりをして“自分が動こうと”思ったのだ。
「………あ…そうだ!
理亜に返事しておかなきゃ!」
理亜から、紅葉を心配するメッセージがきていたのだ。
返信しようとすると……
『紅葉様!何を…!?』
『え?理亜からメッセージが入っていたの。
心配してくれてるみたいだから、返信しようかと…』
『そのようなこと、今する必要がありません!
はい、休みましょう!』
と言われ、スマホを取り上げられたのだ。
「あれ?
スマホ、何処?」
寝室のサイドテーブルにあるのかと思って探すが、見当たらない。
別の部屋も探してみるが、見当たらないのだ。
「どうして見当たらないの?
…………はぁはぁ…なんか、疲れちゃった…」
まだ病み上がりの紅葉。
疲れてしまったため、ソファに座り背もたれにもたれた。
一方の雲英━━━━━━
「………ん…紅葉様……
…………………
………紅葉…様?
はっ━━━━!!!?」
腕の中に、紅葉がいない。
ガバッと起き上がり、ベッドを駆け下りた。
「紅葉様!!」
「え?甲斐?」
「どうされました!?お水?お手洗い?
それとも、熱が上がってボーッとされて徘徊されたとか?」
紅葉の足元に跪いて、頬に触れる。
「え?え?」
「ちょっと失礼しますね」
そのまま、額をくっつける雲英。
「か、甲斐?」
「熱、上がってるじゃないですか!?
早く、横にならないと!」
あっという間に抱き上げられ、寝室に連れていかれた。
「甲斐」
「辛かったでしょ?
お熱測りますね」
「甲斐、もう大丈夫だよ」
「でも、ほら。
37.6度。少し上がりましたよ?
何かあれば、僕を起こしてください」
「でも甲斐は、私の看病のせいで疲れて寝たのよ?
起こせるわけないでしょ?
と言うより、起こすどころか起こさないようにしてたの。
甲斐が離れないなら、私が離れるしかないでしょ?」
「じゃあまさか!
ソファでお休みになろうとされていたんですか!?」
「うん」
「何故……そんな、こと…」