主従夫婦~僕の愛する花嫁様~
「━━━━紅葉様、あがりましょう」
「うん」
「雲英」
「はい」
「拭いて?」
バスタオルを渡してくる。
「………フフ…はい!」
丁寧に紅葉の身体を拭く。
しかしすぐに“あ!”と紅葉が、何かを思い出したように言った。
「やっぱり、いいよ。
これじゃ雲英が風邪引いちゃう」
雲英も裸だ。
まだ拭いていないので、当然水滴がついたまま。
「ごめんね。
さすがにこれは、ワガママだった!
雲英も、自分の身体を拭いて?」
「僕は大丈夫ですよ!
今は、夏ですし」
「でも…なんだか、私……」
紅葉自身も戸惑っていた。
ヤキモチを妬いている自分に。
「………」
雲英は無言で、紅葉の身体を拭く。
そしてバスタオルを紅葉の身体を巻き、自分も身体を拭いて腰にタオルを巻いた。
「え?雲英?」
「紅葉様、言いましたよね?
沢山キスして、抱かせてもらうって!」
「え?あ、うん」
雲英は紅葉を抱き上げ、寝室に向かった。
優しくベッドに下ろし、組み敷く。
頬に触れ、なぞる。
「心配しないで?紅葉様」
「え?」
「僕は、紅葉様しかいらない」
「雲英…」
「これは大袈裟な言葉ではなく、本心です。
だから僕は、いつも貴女に“どう思われるか”しか考えていない。
紅葉様が望むなら、浪原さんには関わりません。
紅葉様が認める人間としか関わらないようにしてもいいですよ?」
「そんなことしないで!
私は、大丈夫だから!」
「さようですか?」
「うん。ありがとう!その気持ちだけで十分だよ!」
「はい。
紅葉様、キスしましょ?」
「うん━━━━んんっ…」
「ん…はぁ…紅葉様、可愛い……」
「雲英…好き……」
「僕も、大好きです…貴女がいれば何もいらない……」
抱き合って、腕の中で眠る紅葉を見つめている雲英。
ゆっくり、頭を撫でる。
「んん…」
紅葉が、更にすり寄ってきた。
「フフ…」
ヤキモチを妬いていた紅葉を思い出す。
あんなに片時も離れないでいてくれるのは、本当に安心する。
「紅葉様にもっと必要とされたい。
俺と同じように、俺しかいらなくなってほしい」
「ん…雲英…」
雲英は、心のどこかで“もっとヤキモチ妬いてほしい”と思っていた。
「うん」
「雲英」
「はい」
「拭いて?」
バスタオルを渡してくる。
「………フフ…はい!」
丁寧に紅葉の身体を拭く。
しかしすぐに“あ!”と紅葉が、何かを思い出したように言った。
「やっぱり、いいよ。
これじゃ雲英が風邪引いちゃう」
雲英も裸だ。
まだ拭いていないので、当然水滴がついたまま。
「ごめんね。
さすがにこれは、ワガママだった!
雲英も、自分の身体を拭いて?」
「僕は大丈夫ですよ!
今は、夏ですし」
「でも…なんだか、私……」
紅葉自身も戸惑っていた。
ヤキモチを妬いている自分に。
「………」
雲英は無言で、紅葉の身体を拭く。
そしてバスタオルを紅葉の身体を巻き、自分も身体を拭いて腰にタオルを巻いた。
「え?雲英?」
「紅葉様、言いましたよね?
沢山キスして、抱かせてもらうって!」
「え?あ、うん」
雲英は紅葉を抱き上げ、寝室に向かった。
優しくベッドに下ろし、組み敷く。
頬に触れ、なぞる。
「心配しないで?紅葉様」
「え?」
「僕は、紅葉様しかいらない」
「雲英…」
「これは大袈裟な言葉ではなく、本心です。
だから僕は、いつも貴女に“どう思われるか”しか考えていない。
紅葉様が望むなら、浪原さんには関わりません。
紅葉様が認める人間としか関わらないようにしてもいいですよ?」
「そんなことしないで!
私は、大丈夫だから!」
「さようですか?」
「うん。ありがとう!その気持ちだけで十分だよ!」
「はい。
紅葉様、キスしましょ?」
「うん━━━━んんっ…」
「ん…はぁ…紅葉様、可愛い……」
「雲英…好き……」
「僕も、大好きです…貴女がいれば何もいらない……」
抱き合って、腕の中で眠る紅葉を見つめている雲英。
ゆっくり、頭を撫でる。
「んん…」
紅葉が、更にすり寄ってきた。
「フフ…」
ヤキモチを妬いていた紅葉を思い出す。
あんなに片時も離れないでいてくれるのは、本当に安心する。
「紅葉様にもっと必要とされたい。
俺と同じように、俺しかいらなくなってほしい」
「ん…雲英…」
雲英は、心のどこかで“もっとヤキモチ妬いてほしい”と思っていた。