イノセント・ラブ・アフェア
翌朝になると、私を包んでいたこの上ない安心はどこかに消えていなくなった。

洋介が出て行くと、再び私は寂しさと不安に押しつぶされそうな気分になった。

洋介、どこに行って、何をするの?

次に私を思い出すのはいつ?

ねえ洋介。

どうして恋人になれないの?

遠く離れたところにいる洋介に向かって、問いかけてる。

こうしてまた、会いたくて、何度もメールの送信先に洋介のアドレスを選択しては、消去したりする日が始まるんだ。
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