イノセント・ラブ・アフェア
布団に包まって、洋介の横顔を見ていて、私ははっとした。

「さっきのマキさんて人は?」

「美咲ちゃんが店を出た後すぐ帰ってったけど?」

「そう」

私はどきどきしていた。

「どうかした?」

「マキさんて、洋介のお姉さん?」

「そうだよ。双子の姉だよ。言わなかったっけ」

「聞いてないよ!彼女か何かだと思ったじゃん!」

「うそ!」

「でも、横顔がすごく洋介と似てたよね。今更気がついたよ」

私が言うと、洋介は頭をかきながら、説明を始めた。

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