オレンジジュースをくれる会社の後輩に恋をしました
カタン。

扉にぶつかり、音を立ててしまった私は桜庭くんに見つかった。

「仁奈先輩!?何で泣いているんですか?」

「いや、えっと・・・何でもないの・・・」

私はその場から逃げ出し、自分のデスクに戻った。

勤務時間が終わった残業中ということもあり、部屋には誰もいなかった。

涙を何とか止めようと頑張っていると、デスクに影が出来た。

「え?」

振り向くと、後ろに桜庭くんが立っていた。
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