天使くん、その羽は使えません (短)
プロローグ

初めて出会った時。

彼は息絶えた猫を、公園に植えられている樹木の傍に、埋めていた。

ザッザッ

土を掘り返す淡々な作業。それに伴う、淡々とした彼の動き。

その彼の表情が、少しだけ――


悲しそうに見えたんだ。



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