天使くん、その羽は使えません (短)
天使くんとの出会い
私、相田 晴衣(あいた せい)。
中学三年生、髪は黒のショート。
私の特徴は目かな?クッキリ二重が自分でも好きなの。
私の嫌いな所は、肌が白いところ。青っぽい白肌だから、いつも「気分悪い?」って皆から言われちゃう。
あ、次は私の好きな所ね。
それは――
(あ、男の子が公園で何かしてる。ネコが横たわってる。動いてない。死んでるのかな?……あぁ、そうか。埋めてあげてるんだ)
「……」
(! 目が合っちゃった!綺麗な顔だなぁ)
すると、座っていた男の子はムクリと立ち上がる。そして私を見て「ねぇ」と話し掛けた。
その男の子がいう事。それは――
「君の命、あと半年だよ」
まさかの、私の余命宣告だった。
「えと……うん、知ってるよ」
話は戻って。
私こと相田晴衣の好きなところ。
それは――何事も、前向きに考えられるところだ。