天使くん、その羽は使えません (短)
「……」
すると、何も言わない天翔くんに変わって、「ある人」が口を開く。
「久しぶりだな、弟よ」
「……兄さん」
(え、この二人って……兄弟!?)
なるほど!と思ったのは、顔。なんとなく端正な顔立ちが似てる。というか、天使にも家族があるんだね。そっかそっか。
だけど、どうにも様子がおかしい。
「家族と会えてよかったね!」って言える雰囲気じゃないもん。見えない火花が、二人の間で対立しているみたい。すごく声を掛けづらい。
「そこの人間」
(声をかけづらいと思ってたら、逆に声を掛けられた!)
天翔くんのお兄さんは金髪のロング。だけど、低い位置で一つ括りにしている。耳には……うわ、すごい大きな十字架。それに、額にも金色の小さな宝石が埋まっている。
見た目からして「なんだかすごい人」。そんな人に声を掛けられて、思わず緊張しちゃう。
「な、なんでしょう、か……?」
ドキドキしながら、何とか返事をする私。すると、天翔くんのお兄さんはフッと笑った。
「さっきお前は、弟を”完璧な天使”と言ったな?」
すると、何も言わない天翔くんに変わって、「ある人」が口を開く。
「久しぶりだな、弟よ」
「……兄さん」
(え、この二人って……兄弟!?)
なるほど!と思ったのは、顔。なんとなく端正な顔立ちが似てる。というか、天使にも家族があるんだね。そっかそっか。
だけど、どうにも様子がおかしい。
「家族と会えてよかったね!」って言える雰囲気じゃないもん。見えない火花が、二人の間で対立しているみたい。すごく声を掛けづらい。
「そこの人間」
(声をかけづらいと思ってたら、逆に声を掛けられた!)
天翔くんのお兄さんは金髪のロング。だけど、低い位置で一つ括りにしている。耳には……うわ、すごい大きな十字架。それに、額にも金色の小さな宝石が埋まっている。
見た目からして「なんだかすごい人」。そんな人に声を掛けられて、思わず緊張しちゃう。
「な、なんでしょう、か……?」
ドキドキしながら、何とか返事をする私。すると、天翔くんのお兄さんはフッと笑った。
「さっきお前は、弟を”完璧な天使”と言ったな?」