天使くん、その羽は使えません (短)
「シャトルって、羽の事だよ。ホラ、これ」
ラケットバッグの中から、使い古されてボロボロになったシャトルを出す。羽は折れ、縮み、コルクの部分は所々が擦れて黒くなっている。
「って、こんなもの出されても分かんないか。ごめんね、新しいシャトルがあれば良かったんだけど、なかなか高くて買えないんだよね~」
あはは!と笑った私を見て、男の子は「羽ならあるよ」と言った。ん?どゆこと?
唐突に、男の子が目を閉じる。すると彼の周りに、小さな光が集まってきた。しばらくすると無数の光が、一つの集合体になる。その中に、男の子は隠された。
だけど、パチンと。音がしたと同時に、光は一気にいなくなる。そして再び、男の子が露わになった……のだけど、
「は、羽……?」
「うん。だって俺、天使だから」
「天使……?」
男の子の背中から生える、両翼。それは片方一メートルほどあるのかってほど、長く、そして真っ白で綺麗だった。
「こ、これが今人気のモフモフ……?」
ラケットバッグの中から、使い古されてボロボロになったシャトルを出す。羽は折れ、縮み、コルクの部分は所々が擦れて黒くなっている。
「って、こんなもの出されても分かんないか。ごめんね、新しいシャトルがあれば良かったんだけど、なかなか高くて買えないんだよね~」
あはは!と笑った私を見て、男の子は「羽ならあるよ」と言った。ん?どゆこと?
唐突に、男の子が目を閉じる。すると彼の周りに、小さな光が集まってきた。しばらくすると無数の光が、一つの集合体になる。その中に、男の子は隠された。
だけど、パチンと。音がしたと同時に、光は一気にいなくなる。そして再び、男の子が露わになった……のだけど、
「は、羽……?」
「うん。だって俺、天使だから」
「天使……?」
男の子の背中から生える、両翼。それは片方一メートルほどあるのかってほど、長く、そして真っ白で綺麗だった。
「こ、これが今人気のモフモフ……?」