天使くん、その羽は使えません (短)

「スマッシュが決まると、劣勢でも流れが変わるよね。自信に繋がる。このままの勢いで!って力が出るんだよね」

「って、あんたの場合は、体に無理のないように動きなさいよー。試合直前に倒れてもいけないしね」

「はーい、智恵(ともえ)ちゃん」


同じバドミントン部に入っている友達の智恵ちゃん。いつも実力を競い合ってる、いいライバルなんだよ!

智恵ちゃんは、私の体が弱いのを知ってるから、いつもサポートしてくれてる。私が無理をしてたらブレーキを掛けてくれたり、しんどくて発作が出たら、すぐに対応してくれたり。

こんな体の私が、ずっとバドを続けていられるのは、智恵ちゃんのおかげなの!


「いつもありがとう、智恵ちゃん」

「なに最後の挨拶みたいな事いってんの。さ、試合の続きするよ」

「……うん!」

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