失恋タッグ
「実は有森が常務に取り入って、来年度、新商品開発のペアを倉木リーダーと組むことになりそうなんです」
「常務に取り入るって...」
「女の武器を最大限に使ったんでしょう」
「まさか..」
私は昨夜、体を寄せて常務に御酌する沙苗ちゃんの姿を思い返した。
「先輩が思う以上にあの子は、したたかですよ。先輩はもう少し人を疑うことを知った方がいい。」
そう言われたら、言い返すことは出来ない。
現に、私は快斗から浮気を打ち明けられるまで全くと言っていいほど、二人の関係に気づいていなかったのだ。
「なんでそんなことを朝比奈くんが知ってるの?誰と組ませるかなんて重役クラスしか知り得ない情報でしょ?」
「それはまあ、僕には色々な人脈がありますから─────それなりに情報が入ってくるんです」
朝比奈くんはいきなり言葉を濁した。
「もし、二人がペアを組んで、商品がヒットでもするようなことがあれば、必然的に倉木リーダーは昇進。有森は給与アップと出世が約束された彼氏をゲットすることになるでしょうね。」
朝比奈くんはそこまで言うと、一拍置いて「まあ、あの二人では無理でしょうけど」と、呟いた。
「常務に取り入るって...」
「女の武器を最大限に使ったんでしょう」
「まさか..」
私は昨夜、体を寄せて常務に御酌する沙苗ちゃんの姿を思い返した。
「先輩が思う以上にあの子は、したたかですよ。先輩はもう少し人を疑うことを知った方がいい。」
そう言われたら、言い返すことは出来ない。
現に、私は快斗から浮気を打ち明けられるまで全くと言っていいほど、二人の関係に気づいていなかったのだ。
「なんでそんなことを朝比奈くんが知ってるの?誰と組ませるかなんて重役クラスしか知り得ない情報でしょ?」
「それはまあ、僕には色々な人脈がありますから─────それなりに情報が入ってくるんです」
朝比奈くんはいきなり言葉を濁した。
「もし、二人がペアを組んで、商品がヒットでもするようなことがあれば、必然的に倉木リーダーは昇進。有森は給与アップと出世が約束された彼氏をゲットすることになるでしょうね。」
朝比奈くんはそこまで言うと、一拍置いて「まあ、あの二人では無理でしょうけど」と、呟いた。