失恋タッグ
宣戦布告
side柚葉
朝比奈君とエレベーターで別れた私は、女性用トイレで鏡を覗き込みながら、先ほど泣いて落ちたメイクを直していた。
瞼はさらに赤みを増し、
目の下のクマは朝よりも濃くなっている。
こんな顔で朝比奈君と向かい合っていたのかと思うと恥ずかしさで穴があったら入りたい気持ちだ。
10分ほど腫れぼったい瞼と格闘したものの
結局、厚塗りすればするほど逆に違和感が際立って見える。
私は、これ以上メイクを重ねても無駄だと察してバックに化粧ポーチをしまうとトイレを出た。
すると、ちょうど突き当りのエレベーターの扉が開いて、女子社員が二人、話しながら出てくるのが目に入った。
うわっ...沙苗ちゃん。
私は咄嗟に再び女子トイレに駆け込んだ。
なぜ、私がこんな悪者みたいに逃げてるのだろう。
しかし、不本意に思いながらも、
徐々に近づいてくる話し声に
慌ててトイレの個室に逃げ込むと内側からカギを締めた。
朝比奈君とエレベーターで別れた私は、女性用トイレで鏡を覗き込みながら、先ほど泣いて落ちたメイクを直していた。
瞼はさらに赤みを増し、
目の下のクマは朝よりも濃くなっている。
こんな顔で朝比奈君と向かい合っていたのかと思うと恥ずかしさで穴があったら入りたい気持ちだ。
10分ほど腫れぼったい瞼と格闘したものの
結局、厚塗りすればするほど逆に違和感が際立って見える。
私は、これ以上メイクを重ねても無駄だと察してバックに化粧ポーチをしまうとトイレを出た。
すると、ちょうど突き当りのエレベーターの扉が開いて、女子社員が二人、話しながら出てくるのが目に入った。
うわっ...沙苗ちゃん。
私は咄嗟に再び女子トイレに駆け込んだ。
なぜ、私がこんな悪者みたいに逃げてるのだろう。
しかし、不本意に思いながらも、
徐々に近づいてくる話し声に
慌ててトイレの個室に逃げ込むと内側からカギを締めた。