失恋タッグ
私達が選んだミーティングルームは5畳ほどの個室に4人掛けのテーブル備え付けられてるシンプルなもの。
私達は部屋に入るとテーブルに向かい合って腰を掛けた。
「先輩、大丈夫ですか?」
席について疲れ切ったようにぐったりとした私を見朝比奈君は問いかけてきた。
「大丈夫だと思う?」
朝比奈君の言葉に私はじろりと睨んだ。
「流石に職場であれは言い過ぎよ。
喧嘩になるんじゃないかと、見てるこっちは冷や冷やしたわ。」
「そうですか?
あれでも結構オブラートに包んだ方なんですが···──」
「どこがよ」
私は呆れたように息をついた。
「でも、なんか····──ちょっとスカッとしたわ。」
私は沙苗ちゃんの引き攣った顔を思い出してフフッと笑いが溢れた。
「先輩を泣かせたんです。あれくらい言って当然です」
朝比奈くんは私に向かって優しく微笑む。
後輩の前で泣いてしまったことは、かなりの失態だ。
挙げ句、後輩に気を遣わせてしまって先輩としては情けない。
「ありがとう···でも私は大丈夫よ。
もうあんな風に泣いて朝比奈君を困らせたりしないから安心して。」
「別に困ってたわけでは···──」
「朝比奈君が私には泣いてほしくないって言ったんじゃない」
「それは···そういう意味ではなくて···───」
朝比奈君はそこまで言って言葉を詰まらせると、「もういいです」と少し拗ねたように言う。
私達は部屋に入るとテーブルに向かい合って腰を掛けた。
「先輩、大丈夫ですか?」
席について疲れ切ったようにぐったりとした私を見朝比奈君は問いかけてきた。
「大丈夫だと思う?」
朝比奈君の言葉に私はじろりと睨んだ。
「流石に職場であれは言い過ぎよ。
喧嘩になるんじゃないかと、見てるこっちは冷や冷やしたわ。」
「そうですか?
あれでも結構オブラートに包んだ方なんですが···──」
「どこがよ」
私は呆れたように息をついた。
「でも、なんか····──ちょっとスカッとしたわ。」
私は沙苗ちゃんの引き攣った顔を思い出してフフッと笑いが溢れた。
「先輩を泣かせたんです。あれくらい言って当然です」
朝比奈くんは私に向かって優しく微笑む。
後輩の前で泣いてしまったことは、かなりの失態だ。
挙げ句、後輩に気を遣わせてしまって先輩としては情けない。
「ありがとう···でも私は大丈夫よ。
もうあんな風に泣いて朝比奈君を困らせたりしないから安心して。」
「別に困ってたわけでは···──」
「朝比奈君が私には泣いてほしくないって言ったんじゃない」
「それは···そういう意味ではなくて···───」
朝比奈君はそこまで言って言葉を詰まらせると、「もういいです」と少し拗ねたように言う。