イケメンくんは地味子に夢中
!?

なんでそれを……。心配かけちゃうからお母さんには言わないようにしてたのに……。

墓場まで持っていく予定の秘密だったんだけどなぁ。



「しかもわたしを少しでも楽させてあげたいって理由でアイドルになっただなんて知らなかったんだけど?」

「っ!?」



なんでそれも知ってるの?

まさか……社長?それとも加藤?

恥ずかしい……。

これも墓場まで持っていく予定だったんだけど……。



「だから。無理しないで、凜花の好きなように楽しみなさい?」

「……うん」

「もうすぐ着くからいつでも降りられるようにしておいてよ?」

「はーい」



お母さんのためにやってたアイドル。

結果ものすごい助けられたんじゃないのかな、って。

最初はあんまり好きじゃなかったけど、今はアイドルの仕事ができて本当に良かったと思う。



「着いたよ」



気づくとものすごい豪華な建物の前に来ていた。

え、これほんとに学校?



「お母さん、先に行ってるから」

「え?」

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