イケメンくんは地味子に夢中
「凜花は玄関のとこに生徒会の人が迎えに来てくれてるらしいからそっちに行って?わたしは用事が終わったら帰るから」
「そうなんだ。わかった〜」
「じゃあ凜花、いってらっしゃい」
「うん、いってきます」
しばらくお母さんとは会えないよね……。わたしの大好きな妹と弟たちにも。
「落ち着いたらすぐ連絡するから!!」
「うん。みんなで待ってるわね」
お母さんとも別れ、ひとりで校舎に沿って歩く。
たしかこっちに玄関があるって聞いたんだけど……。
「編入生はお前か?」
歩いていると急に声をかけられた。
気配もなく後ろに立たれていたらしい。
「はい、そうです」
振り返ると。
……え?
「ずいぶん地味な女だな。裏口入学かと思ったがこれなら納得だ」
颯くん、だよね……?
颯くんとは。わたしも認知していたRINのファン。毎回握手会にも来てくれていた、結構な古参ファン。
だけど……颯くんはこんなに口悪くなかったはず。
「そうなんだ。わかった〜」
「じゃあ凜花、いってらっしゃい」
「うん、いってきます」
しばらくお母さんとは会えないよね……。わたしの大好きな妹と弟たちにも。
「落ち着いたらすぐ連絡するから!!」
「うん。みんなで待ってるわね」
お母さんとも別れ、ひとりで校舎に沿って歩く。
たしかこっちに玄関があるって聞いたんだけど……。
「編入生はお前か?」
歩いていると急に声をかけられた。
気配もなく後ろに立たれていたらしい。
「はい、そうです」
振り返ると。
……え?
「ずいぶん地味な女だな。裏口入学かと思ったがこれなら納得だ」
颯くん、だよね……?
颯くんとは。わたしも認知していたRINのファン。毎回握手会にも来てくれていた、結構な古参ファン。
だけど……颯くんはこんなに口悪くなかったはず。