イケメンくんは地味子に夢中
「女の子なんでしょ?すごいかわいい子とかだったらどうしようね、ライバルになられたら負け確になる人は来ないでほしいんだけどー」

「えーそれな」

「ものすごい美少女!」

「RINとか来てくれないかなー」

「RIN来てくれたらあたしもうなんでも差し出す自信あるんだけど」

「わかるわー。毎日購買の限定パン買いに走ってもいい」

「え、やっす!!」




いろんな声が中から聞こえてきて、少し緊張してきた。

だって、RINの名前が出てきていたから。

この中にも、わたしのファンがいるのかー。RIN本人だけど、絶対にバレないようにしなきゃ!

みんな騙すことになっちゃうけど、ごめんなさい!



「はいはい、静かにー。じゃあ、島田さん。入ってー」



西村先生に呼ばれ、一度大きく深呼吸をしてから教室に一歩踏み入れる。

瞬間、たくさんの視線がわたしに向いたのがわかった。

……あ、なんかこの感じすごい久しぶりだ。

RINのときとは違う種類の視線なのがよくわかる。



「島田さん、自己紹介してー」

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