イケメンくんは地味子に夢中
みりあちゃん……?って誰だろう。後ろ、って聞こえたからわたしの前の席の子なのかな。

成瀬くんってさっきからずっと聞こえてくるし、その人は隣なのかな……?

仲良くできたらいいんだけど……。



「じゃあ、ホームルーム始めるねー」



わたしが席についたのを確認した紗季ちゃんが話し始めたのを聞きつつ、ぐるっと教室を見渡す。

すると、前の席のこと目がぱちっと合った。

え、すごいかわいい子だっ。



「わたし、萩野美璃愛って言うの!仲良くしてくれたら嬉しいなっ」

「えっと、よろしくね。萩野さん」

「萩野さんなんて他人行儀って感じ〜。美璃愛って呼んで!」



他人行儀って感じ……って言われても。

はじめましてだから他人行儀であたりまえなんだけどな。でも、この子すごいかわいいし、面白い。



「えっと、美璃愛ちゃん……?」

「あははっなんで疑問形なの〜。わたしも凛花ちゃんって呼んでもいいかな?」

「うん、いいよ」

「やったー、よろしくね!凛花ちゃん!もう友達〜」



なかなかに強烈な感じだったけど、お友達になってくれたらしい。

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