イケメンくんは地味子に夢中
よかった、とりあえず友達ができて一安心。

前の席の子が美璃愛ちゃん。隣の人はと言うと。

机に突っ伏していて、全く顔が見えない。

まぁ、あとで起き上がってくれたときにでも声かけようかな。

一応隣の席だから挨拶しておきたいし。



* * * *



「んーっ。やっと終わったね〜」

「そうだね」



今日は基本的にホームルームと始業式だけだったからわりとすぐだった。



「そうだ、凜花ちゃんの隣の席の人ね、成瀬樹李くんっていうんだけどね。めっちゃイケメンだよ」

「へぇー」

「ま、わたしは興味ないんだけどね?でもほんとに顔整ってるんだよねー」

「そうなんだー」

「基本的に女子としゃべらないから、凛花ちゃん声かけるんなら気をつけてね……?なんか睨まれるって噂だから……」

「う、うん。わかった。……けど、一応声かけてみる!」



そんなに怖い人なのかな……?

ちょうど帰ろうとしているお隣のイケメン、成瀬くん。顔見れてないからイケメンかわかんないんだけどね。

声かけてみよう。



< 25 / 108 >

この作品をシェア

pagetop