イケメンくんは地味子に夢中
「社長とマネージャーとお母さんが中学は芸能科のあるとこ行きなよ、って」
「……そう、なんだ」
小学6年生の秋、凜花に言われた一言で卒業までの時間が絶望に変わった。
中学はもちろん凜花と同じところに行く気でいた。
なんなら高校も凜花と同じところに行きたくて、選択肢を広げるために勉強も頑張った。
なのに……なんで。
「あははっ樹李くん顔死んでるってば」
「いや、だってさ」
「大丈夫だよ〜違う中学行くだけで、いつでも会えるよ。連絡もいっぱいするし」
「……うん」
この約束をした数ヶ月後、凜花はとあるメディアに出たことをきっかけに爆発的に人気になった。
卒業式にマスコミが押し掛けてくるほどに。
「お前さぁ、凜花ちゃんに告らないわけ?」
「え?」
卒業式当日。
友だちとしゃべっているときに唐突に言われた言葉。
「幼なじみでさ、どう考えてもお前凜花ちゃん好きだろ?」
「俺たちもみんな凜花ちゃん好きだけどさー、やっぱ樹李には勝てん」
「なんなら樹李になら譲ってもいいまである」
「はぁ?告白なんてしねーよ」
「え、なんで」
「……そう、なんだ」
小学6年生の秋、凜花に言われた一言で卒業までの時間が絶望に変わった。
中学はもちろん凜花と同じところに行く気でいた。
なんなら高校も凜花と同じところに行きたくて、選択肢を広げるために勉強も頑張った。
なのに……なんで。
「あははっ樹李くん顔死んでるってば」
「いや、だってさ」
「大丈夫だよ〜違う中学行くだけで、いつでも会えるよ。連絡もいっぱいするし」
「……うん」
この約束をした数ヶ月後、凜花はとあるメディアに出たことをきっかけに爆発的に人気になった。
卒業式にマスコミが押し掛けてくるほどに。
「お前さぁ、凜花ちゃんに告らないわけ?」
「え?」
卒業式当日。
友だちとしゃべっているときに唐突に言われた言葉。
「幼なじみでさ、どう考えてもお前凜花ちゃん好きだろ?」
「俺たちもみんな凜花ちゃん好きだけどさー、やっぱ樹李には勝てん」
「なんなら樹李になら譲ってもいいまである」
「はぁ?告白なんてしねーよ」
「え、なんで」