イケメンくんは地味子に夢中
普通に考えても今は無理だ。

アイドルとして爆発的に人気になってきて。

凜花にとっても大事な時期なはず。

いくら小学生とはいえ、今の凜花の人気なら何があってもニュースにも大きく取り上げられるはずだ。

迷惑はかけられないから。



「いや、凜花は普通に無理」



カタンッ



「なんでだよー」

「お前、無理ってさーどう考えても好きだろ?」

「だって今凜花に告ったとして。もし付き合えたとしてもさ、凜花今人気アイドルなんだからバレたらすぐニュースになるぞ」

「……たしかに」

「樹李は凛花ちゃんのために身を引くと」

「身を引くって。別にそう言うんじゃないけど。凜花の仕事が落ち着くまで待つだけ」

「くっそー、イケメンの言うことは違うなー」



そのあと、凜花と話したけど。

なんか凜花変だったっていうか、よそよそしかったんだっけ。

結局その後は凜花がとても人気になってしまい、連絡も取れず会えないまま今日まで来たのに。

こんな急に出会うことあるかよ、普通。

しかも俺のこと忘れてるとか、まじでどういうことだよ……。



< 41 / 108 >

この作品をシェア

pagetop