イケメンくんは地味子に夢中
そのあとも軽く話しながらマンションまでの道を歩いていると、突然凜花が声を上げた。



「あそこです!」

「そ。ちゃんと帰れてよかったな」

「ありがとうございました!」



お礼を言い、マンションにひとりで向かおうとする凜花。

ごめんだけど俺の家もここだから。



「えっと……あの、わたし、さすがにひとりで部屋までいけますよ……?」

「俺の家、ここだから」

「へっ?」



さらっと言うと、めちゃくちゃ驚いたのかぽかんとする凜花。



「同じ、マンション……」

「らしいな」

「……」



凜花よりも少し先を歩いているとパタパタと後ろからついてくる足音。

エレベーターに乗り、ボタンを押す。

最上階のボタンが光っているのを見た凜花が恐る恐るこっちを向いた。



「なに」

「え、あ、まさか……最上階……?」

「そうだけど。なに、まさか……」



まさかの凜花も最上階。

最上階に着き、部屋の方向に歩くと、また後ろをついてくる凜花。



「え、まさかお部屋がこことか言わないですよね……?」



部屋の前につき、鍵を出そうとするとまた凜花が聞いてくる。



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